仕事の実績紹介

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お客様の探し方を考えた賃料設定

2023.01.16

今回は、分譲マンションを貸し出すお手伝いをしたケースを振り返ります。

オーナー様との出会いを教えてください

懇意にしていただいている別のオーナー様からご紹介いただきました。住んでいるマンションを引っ越すので貸したいというご相談でした。

賃料設定はどのようにしましたか?

ピンポイントのエリアの相場からは少し強気な設定をしました。それはエリア内に類似物件が少なかったことや、少し離れたエリアだとまた違う相場感でちょっと高かったりしたんです。対抗するエリアをピックアップして、そこで探している人がエリアを広げた時に、この物件を見つけていただければという狙いがありました。そこよりも広かったり新しかったりグレードがよく見えて割安に感じてもらえるのではないかと思ったんです。

その視点は面白いですね。隣接駅で探せなかった人がエリアを広げた時に見つかる物件ということですよね。

ここは使える路線が多くて、交通アクセスがいいんです。だからこのマンションを周辺の相場で出すよりは、他の路線の人気駅と合わせて探す方がいるだろうと想定して設定しました。結果、借りてくださったのは「本当は〇〇駅がよかったけど・・」というお客様でした。

契約まではどのくらいの期間かかったのですか?

1ヶ月くらいです。思ったより早かったですね。

ピンポイント駅で見ればちょっと割高な賃料設定とのことですが、契約までにどんなプロセスをイメージしましたか。

空室期間がなるべく短くなるような条件がいいとは思っていました。かといって周辺相場に合わせると早く決まるかもしれないけど、収益的には普通ですよね。一方で高めに設定するとどうしても成約するまで長くなる傾向にあります。

今回は万人受けするというよりは、理由があって借りてくださるお客様をターゲットにしていましたので、母集団が少ないことは最初から分かっていました。それを募集に出した瞬間の問い合わせ数やWEB閲覧数などのデータなどから契約までの期間をなんとなく予測するんですけど、スタートは案の定鈍くて、少し下げながら2~3ヶ月かかるかなと。

でも内見していただければ、物件のグレードや間取の使いやすさを気に入ってもらえると思っていたので、それが案外早かったので安心しました。

この物件は利便性がいいですよね

そうなんです。この辺りを知っている方は交通の利便性を好まれている方も多いので、そこは意識しました。ペット可にしたのもよかったと思います。

オーナー様とは募集開始からどんなコミュニケーションをしてましたか?

問い合わせが入ったり案内があるたびに何がよかったか、何を気にしていたかなどを報告しました。そして建具に傷があって、オーナー様は直したほうがいいかどうか思案されていたんですね。どちらかでいえば直したほうがいいんですけど、お客様を案内しながら反応をフィードバックしていました。実際にお金かけてまでやるかどうかは、お客様の意向を伺いながらでいいと思うんです。修繕しないと決まらないというわけではなさそうだったので、必要最低限の修繕に留めました。

あとはペット可にしたことで色々リスクがありますので、それを共有させていただいて、問題が起きないようにお客様に説明したり、契約書に盛り込んだりしました。

借りてくださったお客様の印象はどうでしたか?

問い合わせをいただいた時から熱意を感じました。いい物件に巡り合えたという感じで、すごく喜んでいただきました。内見の時も、入居するイメージを持ってお部屋を見ていらっしゃった気がします。出会うべくして出会ったといったら大袈裟かもしれませんが、物件にぴったりのお客様だったと思います。

今回の仕事を振り返っていかがでしょうか

オーナー様は強気で行きたいとのことでしたので、それを実現するためには賃料をただ高くして募集すればいいという訳ではありません。お部屋を貸し出すにあたって、必要な範囲で壁紙交換や床の張替え、リフォーム工事をご提案させていただき、受け入れていただきました。そうした準備はよかったなと思います。
 
一方で自転車ラックからオーナー様の自転車を撤去する確認を引渡し直前にしたので、バタバタさせてしまいました。入居者様には影響はなかったですが、もっと早く確認しておけばよかったなと思います。