『Truffle BAKERY』を展開されている株式会社DRESS TABLE ベーカリー事業部プロジェクトマネージャーの齊藤千晶 様にお話しを伺いました。

ユミヒラとの出会いを教えてください

ウルクルさんが募集していた物件に問い合わせたのがきっかけです。弊社は『Truffle BAKERY』というベーカリーを展開していて、都内にセントラルキッチンを作るというプロジェクトがありました。店舗展開のプロジェクトも同時進行していたので、色々な物件を見て、問い合わせをして、ユミヒラさんにお会いするまでに50人くらいは不動産会社の方にお会いしたと思います（笑）。

結局ウルクルさんの物件は他社に決まり契約に至らなかったのですが、弊社のスケジュール感をユミヒラさんにお伝えして新たに探してもらいました。

50人以上もお会いしているのはすごいですね・・・

40件くらい内見したと思うのですが、何が何だかわからなくなりそうな時にも、ユミヒラさんが丁寧に説明してくださいました。物件は早くしないと他の人に契約されてしまうことがあるので、他の仕事で忙しい中マメに連絡をいただけたのは本当に助かりました。

今、ようやく稼働できそうというところまで来ましたが、物件探しとして、電気容量の問題がすごく大きかったです。

電気容量の問題というと？

今回はセントラルキッチンということもあり、電気容量が肝でして、必要な電力設備の有無が重要でした。

ポータルサイトの検索条件に電気容量はありませんからね・・・物件一つずつ確認していかなければなりません

電気容量を確保するために新しくキュービクルを設置すると、稼働までに半年以上かかるので設備のない物件は除外しました。スケジュールが決まっているので、既に電力があって面積があるところをとにかくピックアップしてもらいました。でも条件に合う物件がなかなかなくて、王子は本当に掘り出し物件だったと思います。

それで今回思ったのは、不動産屋さんからは「物件オーナーもわからない」「１回内見しないと前に進まない」とよく言われました。私は「内見よりも先に電気容量が重要なのに・・・」と思っていたのですが、事前に確認いただける不動産屋さんが本当に少なかった。

難しいところですね。仮に借主側の仕様が固まっていて必要な電気容量が分かっていたとしても、物件によって入れる設備も変わることもありますし、単純に電気容量ありますと言ってしまうと、それが使えなかった場合にトラブルになるから、不動産会社としては立地や物件の実際の広さなどがOKかをまず確認してほしいのだと思います。そういう説明は不動産会社さんからなかったですか？

なかったですね。とにかく「１回内見してください」とだけ・・・。そんな中でもユミヒラさんは事前にある程度確認してくれたので、内見数は最少ですみました。


ユミヒラ：検査済証の有無や、契約期間中の改装、契約後の原状回復も考慮してお探しさせていただきました。


不動産屋さんの仕事の範囲じゃないのかもしれないですが、「内見してよければ電気容量はわからないので、直接貸主さんに聞いてください」と言われて、実際貸主さんに聞いたらわからないという・・・（笑）。

わからないなら先にわからないと教えていただければ電気業者と一緒に行けるのですが、それも教えていただけないので二度手間になることがよくありました。途中からはその会社じゃなければ仲介出来ない物件以外は、ユミヒラさんに全部確認をお願いしていました。

セントラルキッチンはオーブンや設置機材の重量があるので、床面の耐荷重も気にしなくてはなりません。でもそれも「まずは見てください」なんです。木造の場合はそもそも無理なので教えていただければいいのに、何度無駄な内見に行っただろうと思います（笑）。

詳細はわからなくても、ある程度の情報は知りたいということですよね。

最低要件を満たす物件を出してほしいだけなんです。不動産会社さんに要件を出すんですが、回答はほとんどありませんでした。

他に困ったことはありましたか？

私は工場の立ち上げをするのは初めてだったので、『用途地域』というものを知しりませんでした。いい物件があって話を進めていくうえで用途地域の問題で工場が出来ないことがわかり・・・。不動産屋さんも詳しくなかったんです（笑）。それで私も探していくうちに詳しくなってきて、まず用途地域を確認するようになりました。

ユミヒラさんの後ろにはクボタさんがいらっしゃったので、事業用賃貸について詳しくて安心できました。

弊社には事業用賃貸専門チームがありますからね。王子と比較した物件はありましたか？

はい、ありました。契約しようと進んでいましたが、管理会社さんのレスポンスが遅くて、弊社のスピード感に合わなかったので進めませんでした。契約までには確認事項も色々ありますし、このスピード感だとスケジュールが遅れそうだったので、今後のことも考慮して電気設備のある王子にしました。王子は契約を交わしたのち、即日で鍵をいただけたのもありがたかったですね。


ユミヒラ：定期借家の契約期間を長期にすることも快諾していただけましたしね。

ユミヒラとのやり取りで印象に残っていることはありますか？

物件の申込書ですが、パソコンで入力して印刷してハンコ押してPDFにしてという作業は会社にいないと出来ません。私は外出も多いので、結構な手間で・・・。それをユミヒラさんが、一度申し込んだ物件の書類から情報を入力してくださって、私は確認するだけで済みました。ほとんどの不動産屋さんは真っ白な申込書で「書いてください」と来るので、本当は自分で入れなくちゃいけないのですが、それが楽すぎてありがたかったです。でもこれは信頼関係がないと出来ませんね。

ユミヒラ：お忙しいのは重々理解しております、物件探しだけが仕事ではありませんから。


そうなんです。物件探しは10ある仕事のうちの0.5くらいなので（笑）。でもオープンまでのスケジュールが決まっているので優先して進めないといけない。ちょくちょく連絡をくださるのがとてもありがたかったですね。レスポンスも早かったですし。


ユミヒラ：物件情報をお送りしても返信がなかなかないなと思うと、物件写真を追加して送るなど、様子をみながらご連絡させていただきました（笑）。


私が忙しくて流れているだろうなと察知してくれて、ちょっと情報入れてみたいな感じが助かりましたよね。物件は生き物っておっしゃいますけど、他社さんに流れてしまわないようにコントロールしていただけたのがよかったです。


ユミヒラ：私も過去に新規出店の責任者を任されたことがあって、齊藤様と同じような経験がありましたので当時、私がしてほしかったことをさせていただきました（笑）。

お褒めの言葉は嬉しいですが、ダメ出しはありませんか？

う～ん、ダメ出しはないですけど（笑）、わからないことはクボタに確認しますと言ってくださったので、社内で知識を持った方にご対応いただけて、安心感がありました。

用途地域とか電気のこととか曖昧な返答をされる業者さんもいたので（笑）。わからないのなら最初からわかりませんとか調べますとか、はっきり言ってもらわないと、進んだ後でもう引き返せないところで違う、となって困ったこともありました。あとはクボタさんのフォローがよかったですね。

クボタがどのようなフォローをしたのですか？

店舗の契約はよくしていましたが、工場として、しかも長期の契約が初めてなので、どういう契約の結び方が良いかがわからず、弊社の弁護士に契約書の雛形を確認してもらいました。ゴールは弊社に不利にならないような内容で、早く契約して引き渡してもらいたいということですが、そこをクボタさんがよく理解してくださっていて、「こういう書き方にしたほうがいいですよ」と修正いただいて、しかもそれを数日でやっていただきました。

契約内容は貸主・借主のお互いが警戒してしまうと話が進まなくなります。関係者の向かう目的は同じところを向いているということを認識して、ハンドリングしていったということですね

弊社の要望だけを強く出してしまうと、オーナーさんも面倒だなと流れてしまう可能性もあると思うので、そのバランスをうまく調整していただいたと思います。そんな感じなのでダメ出しはないです（笑）。今後も紹介していただくならユミヒラさんにお願いしたいなと思っていますのでよろしくお願いします。


ユミヒラ：はい、もう次も準備しています！

今後の事業展開はどんな感じなのでしょうか？

セントラルキッチンの２号店や店舗展開もたくさん計画があって、あとは３年以内に海外展開をしたいと考えています。全国のお客様も通っているベーカリーが海外に進出したなんてなると誇りに思ってくださると思うんです。

夢があっていいですね！

大変だとは思うんですけどやり遂げたいと思っています。


ユミヒラ：『トリュフベーカリー』は、弊社の社員にもヘビロテユーザーがいました（笑）。新店舗、セントラルキッチンの物件紹介を、引き続き頑張らせていただきます！

【企業情報】
株式会社ドレステーブル
東京都中央区日本橋浜町1丁目11-8 5Ｆ
https://dresstable.site
＜事業内容＞
・EC事業 （ハイ食材室運営）
・海外事業（ハイ食材室Paris運営/フランス拠点）
・ベーカリー事業（TruffleBAKERY運営）
・ライセンス管理事業（TruffleBAKERY、mills、Brillat-Savarin）
・食品卸売業