中古マンションを選ぶ際にチェックすべきなのは耐震性、管理状態、立地環境といったリフォームやリノベーションでは変えられない条件です。
耐震性に関しては新耐震基準に準じて建てられた地震に強い建物であるか、また管理状態については修繕などが定期的に行われているかを確認します。
災害に強い立地であるか、生活に便利な環境であるか、治安の良い地域であるかといった周辺環境に関する条件も重要です。こうした要素は生活に大きな影響を与えるポイントであるため必ず確認するようにしましょう。
既にリノベーションが施された中古マンションを購入する場合、実際に物件を見学して何も問題がなければ、売買契約の締結やローン等の契約、資金決済および引き渡しへと進む流れとなっています。内見するときに、具体的にどのようなリノベーション工事が行われたのかを確認しておくと安心です。
水廻りなど目につきやすい設備のみの取替工事なのか、配管など内部もリノベーションされているかによって、将来のメンテナンスにも影響してきます。
また、専有部分だけでなく、エントランスなどの共有部分の管理状況も確認し、クオリティに見合う購入価格かどうか、きちんと見極めましょう。
物件の安全性が気になるようであれば、専門家による住宅診断「ホームインスペクション」を依頼し、客観的にその中古マンションの質を確認しておく方法もあります。なお、ホームインスペクションにかかる費用は、5~7万円が相場です。
中古マンション購入後にリノベーションをする場合、物件の購入を視野に入れながら、リノベーションの計画も同時並行で進めていく点で、上記の流れとは若干異なります。
物件の購入とリノベーションを別々の会社に依頼する場合には、各種契約締結や工事開始のタイミングなど、自己管理する要素が多くなります。
なお、候補の中古マンションで、希望通りのリノベーションが可能かどうか見極めるために、内見は建築専門家と実施することをおすすめします。