2021年1月16日に、渋谷区恵比寿に美容室『MAISON MATSUMOTO』をオープンした代表の松本 最智さんにお話しを伺いました。
▼はじめに松本さんが美容師になろうと思ったきっかけを教えてください。
中学生の時にギターを教えてもらっていた美容師のお兄ちゃんがいて、そこは一席だけのお店だったんです。
▼美容室でギターを教えてもらっていた?
そうなんです(笑)。まさに理想の形でこんな人になりたいと思いました。その後、高校に行ったんですけど6ヶ月くらいで辞めてしまい・・・。それで九州から大阪に出て美容室で働き始めました。
▼いきなり美容室で働いたんですね。
16歳の時でしたけど、その頃はカリスマ美容師が流行っていて、雑誌に載っている美容室に「入れてください!」と片っ端から電話かけたんです。
▼テレアポみたいですね(笑)
受け入れてくれるお店があったんですよね。美容学校を通信で行くための手続きもしてくれました。時代ですよね(笑)。
▼時代(笑)。でもやっぱり松本さんの熱意と行動力ですよ。大阪から東京に来るきっかけは何かあったのですか?
大阪では有名なお店で働かせていただいて、そこで次を目指す時に「海外に行かないか?」と声をかけてもらったんですよね。上海だったかな。それで挑戦するために、一度九州に帰って準備をしようと全部家も引き払った矢先に病気をしてしまいまして・・・。当然その話はなくなって1年間のブランクができてしまいました。
それでリハビリも兼ねて、九州の友達の美容室で1年働かせてもらったんです。でも仕事しているとやっぱり上を目指したくなるわけです。諦めきれなくて、東京にはずっと行きたかったし、今がチャンスなのかなと。
▼上昇志向がすごいですね。
でも・・・ぶっちゃけ言うと、2月だったと思いますけど、九州でむちゃくちゃ当たるという占い師に、「あなたは一人で美容室をしたら絶対成功しますよ。8月までに東京に行きなさい」と言われたんです(笑)。
▼それは意外な展開で面白いですね!(笑)
だから8月までにちゃんと仕事を決めてから東京に行きました。
▼独立しようと思ったのはいつ頃ですか?
その美容室では2年半働きました。何歳までにとかそういうのはなかったんですけど、お客様に合う髪のイメージをちゃんと作れるようになったし、お客様もついたのでそろそろかなと。
▼そして物件探しが始まるわけですね。どれくらい探されましたか?
緊急事態宣言前くらいから見始めたと思います。この物件は8月くらいに見て、10月には決めましたね。
▼エリアや規模など、どのような視点で物件を探されましたか?
以前の美容室は中目黒だったので、近いエリアがいいなと思ってましたし、一人でできるサイズを探してました。
▼物件探しで困ったことはありますか?
コンクリート打ちっぱなしで探していたんですけど、なかなかなくて。KUBOTAさんは美容室に詳しいので信頼してましたし、色々提案していただきました。僕の方からも「これどうですか?」みたいな提案もして(笑)。
▼この物件の決め手を教えてください
新築でコンクリート打ちっぱなし。僕は3という数字が好きで、偶然なんですけど、住所が3-3-1 ES33ビル 3階なんです。ゾロ目だったり語呂がよかったというのもあります。この間お客様に聞いたんですけど、『33という数字に引かれる人は宇宙とつながってます』と言われました(笑)。僕、大好きなんです、そういうの(笑)。
▼確かに「3」にご縁がありますね。金の屏風がある美容室なんて初めて見ましたし、とても個性的ですよね。
外国人が好きな日本というのが好きなんですよね。外国っぽい美容室を打ち出すお店が多い中で、少しでも日本の良さを出したいなと思って、薬剤もオーガニックにこだわったりしてます。
▼KUBOTAのサポート具合はどうでしたか?
美容師やってたのかなと思うくらい何でこんなに美容室に詳しいんだろうと思いましたね(笑)。美容室で使う商品や機器、シャンプー台の品番とかも知ってますし(笑)、事業計画書も一緒に考えていただきました。ディーラー、メーカー、内装の方たちと出店までのプロジェクトチームを作っていただいて、本当に信頼してお願いできましたね。11月30日に契約して、1ヶ月半くらいでここまで来ましたよね。
▼1ヶ月半でオープンできるって早いですね。ではこれから独立や物件探しをされる方にアドバイスするとしたら?
自分の売上だったりお客様がどのくらいいるのか・・・。いや、僕はアドバイスなんてできるような立場じゃないので、全部KUBOTAさんに振ります(笑)。
▼それではお店のコンセプトを教えてください。
流行りに振り回されずに、質感であったり本物志向の落ち着いた大人のお客様に来ていただけると嬉しいですね。お店の入り口に広告をベタベタ貼ったりすることもしてませんので、あえて入りにくい雰囲気にしてます(笑)。
▼明日オープンですが、どんなお店にしていきたいですか?
近くを通ったから来てみたよとか、気を遣わずにふらっと入って来れるような、友人の家に遊びに行くような感じのお店にしたいですね。夜であればプロジェクターで映画観たりゲームしたり。なんならビールとかも飲んでくれていいと思ってます(笑)。
▼ビールが飲める美容室(笑)。まさに中学生の松本さんの髪を切ってくれた美容師さんを体現してますね。
コロナもあって、人とのつながりの大切さは感じますね。しっかりつながっていたらお互いに心強いじゃないですか。プライベートサロンとして、一対一のコミュニケーションを大事にしていきたいなと思っています。
物件探しをする際に、「どんな物件がいいですか?」と聞けば、たいていは立地や広さや賃料をあげる人が多いですが、松本さんは、まず「金屏風が置けるところ」と答えたそうです。金屏風の絵を松の木にしたのも、ご本人の『松本』の名前から来ているそう。占いが大好きだったり(笑)、「3」という数字の巡りあわせであったり、偶然と呼ぶには出来過ぎた話もありますが、実は中学生の頃に思い描いた夢が叶うプロセスだったことがわかります。もちろん独り立ちしてからも大変なことはあると思いますが、成功までのイメージがバッチリできているとおっしゃるので、「松本さんにとっての成功とは何ですか?」と伺うと、「お金儲けよりも、一人一人との関係性を大事にして、信頼していただいて、一生お付き合いしていただけるような美容師になることです」と淀みなく答えるその姿は、とても頼もしく、なんだかその通りになる予感がしました。
MAISON MATSUMOTO
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3丁目3-1 ES33ビル 3F
【営業時間】
火-日曜日 11: 00~23: 00
定休日/月曜日
TEL:03-4361-0394
HP:https://www.maisonmatsumoto.com/
Instagram:https://www.instagram.com/maison.matsumoto2021/
-
お客さんが自立して卒業するパーソナルジムを作ろう【株式会社ISSHIN 代表取締役 陳 紀洋さん】
2024年11月1日に、東京都中野区に『Me-Mott(メモット)パーソナルジム中野店』をオープンした株式会社ISSHIN の代表取締役 陳 紀洋さんにお話しを伺いました。
-
プライベート感を大事にした空間を作りたい【raaba.代表 榊原 俊 様】
2024年7月に、渋谷区恵比寿に美容室『raaba.』をオープンした代表の榊原 俊 様にお話しを伺いました。
-
管理会社様にはたいへんご尽力いただきました
今回はテナントの仲介をしたケースを振り返りたいと思います。