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リモート内覧で契約する難しさ

2023.03.05

今回はリモート内覧を利用して賃貸物件を決められたケースを振り返りたいと思います。

お客様との出会いを教えてください

過去にご契約したお客様からの紹介です。

お客様からの希望条件はどのようなものでしたか?

お部屋は広めの8帖くらい、トイレとお風呂は別で独立洗面台も、という感じです。

どのように進めたのですか?

就職を機に一人暮らしをされるということで、引っ越しは3ヶ月先でした。遠方にお住まいということもあり何度も内覧には来られないので、まずはイメージを掴むためにご来社いただいたんです。色々お話しを聞かせていただいて内覧に行きました。

最後の決める物件ではなく、まず最初にご来社いただいたのですね

初めての一人暮らしということもあり、実際に部屋を見ていただいて「こんな物件がいいです」という感覚の擦り合わせは、お客様にとっても私にとっても重要です。

遠方にお住まいだと後になって来られない可能性もありますし、東京に住んだことがなければなおさら自分が住むことになる街の雰囲気を事前に知っていただくとイメージが持てるので、その後のお部屋探しもしやすくなります。

例えばずっとオンラインでやり取りして、最後に内覧のために上京されて、行ってみたら「あれ?なんか違う」となると大変ですよね。住んだこともない、一人暮らしも初めてとなると、なるべく早めに物件を見ていただいて、比較基準になる街や物件を作ることをお薦めしています。

早めに来ていただいて内覧した物件では契約(取り置き)できないと思いますが、その後どのように進められたのでしょうか?

オンラインで新しい物件情報や引っ越しまでのスケジュール感、契約前後に必要なことなどをお伝えしつつ、期日が近づいてきたらリモート内覧という形でサポートさせていただきました。

リモート内覧には難しさがありますよね?

リモートだと映像なので視野が狭くなりますし、明るさや音など情報そのものが少なくなります。

その分、周辺環境から外観、エレベーター、室内とくまなく説明したり、室内をメジャーで計測しているのを見ていただいたり、それに加えて写真を撮って画像でお伝えしていました。

物件には先行申込や先行契約という形がありますが、どう判断されましたか?

例えば現在居住中の物件の場合、申込だけしておいて、退去したら内見し、気に入ったら申し込み順に契約できるというのが先行申込。(同時審査で申し込み順に契約できない場合もあります)

先行申込は、個人情報はいただきますが金銭リスクがないので、セカンドプランを用意しながら進めてもいいと思います。

それから先行契約は、内見せずに審査が通ったら契約するというものです。

私個人的には、新築であったとしても先行契約はあまりお勧めしていません。契約後にしか冷蔵庫置場のサイズもわかりませんし、置きたい家具があったとしても室内のサイズが示されている物件でない限り事前にはわからないからです。

部屋の位置さえ特定できれば、眺望や日当たりはグーグルマップである程度確認することは出来ますが、例えばカビの原因になる湿気があるないなどはわかりません。

最終的に決められた物件はどのように?

結局内覧のための上京は難しかったので、1度ご来社いただいて内覧したA・B・Cという三つの物件を基準として、比較しながら進めました。Aより広いがCよりは狭い。築年は浅いけれどBよりクオリティーが落ちるなど、私が現地からリモートで案内させていただきました。

音はなかなか難しいですけれど、室内から外の騒音がどれくらい聞こえるかとか、大通りまで出て「Aよりは小さい」とかですね。空気間とか臭いとか伝えられない部分はありますが、どうしてもリモートで決めなければならない場合は、できるだけ対比して詳細にお伝えするようにしています。

決まった物件は、個人オーナーが所有していた分、賃料相場よりも安く、かといって設備のクオリティーが低いわけでもなかったです。広さも賃料もご満足いただけたのではないかと思います。

今回は1度内覧されているからいいですが、完全リモート内覧だと厳しそうですね

そうですね。初めての一人暮らしであれば余計に難しいと思います。契約してしまったら我慢しながら住んで慣れるしかないですが、仲介する私にとって、お客様に生活不満足があるなら仕事としてはダメだと思います。住まいは仕事にも影響を及ぼすので、できるだけ快適な物件にお住みいただけるような仕事をしたいと常々思います。

入居後のギャップはお客様に聞かれましたか?

お客様からはギャップはなかったとのことでした。

話しを伺っていると、リモートだからこそしなくてはならない小さくも大事なことを丁寧に案内されていたように思います。ところで物件については説明しやすいと思いますが、街についてはどう案内されたんですか?

今回決められた部屋は、内覧された時に歩いた街ではなかったんです。リモート内覧の際に、動画をつないで行ったことのある大通りやエリアまで歩いたり、スーパーまで案内したり、お客様に視聴者になっていただき、街探をしました(笑)。

グーグルマップで見れるとはいえ、動いている映像も大事ですよね。

住んだことのない街だと、いくらグーグルマップで確認できたとしても、雰囲気まではつかみにくいですから、それをリモートでお伝えさせていただきました。

ただリモートでもOKな方とそうでない方がいると思うんです。こだわりが強い方はより難しくなると思います。

最後にうまくいったことともう少し工夫できたことを教えてください

リモート内覧であっても、内覧した物件を比較対象とすることで判断しやすかったのではないかと思います。1度でも現地で見たというのは本当によかったと思います。

もうちょっとできたかなというところは、お客様によって判断するポイントが違いますので、優先順位の見極めですよね。広さなのかレイアウトなのか水回りなのかといった重要度がどこにあるのかをもう少し聞くことによって、物件写真の見やすい順番を作ったりはできたかなと思います。