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家具配置がイメージできるかどうか

2022.12.26

今回はリピートいただいたお客様のお部屋探しを振り返りたいと思います。

お部屋探しの背景を教えてください。

更新が近づいていたこと、住環境を変えたいとのことでした。

どんな条件で探されたのですか?

築浅、駅チカ、独立洗面台、日当たり、2階以上、広い部屋などですね。

条件の全てを叶えようと思うと難しいですよね。どのように優先順位をつけていったのでしょう?

今の部屋を引っ越したい理由は何かを丁寧に確認していき、住環境を変えたいということが一番で、駅チカと続きました。

トータルでどのくらい探したのですか?

2ヶ月弱ですね。

難しかったことはありますか?

例えばお客様には、情報をお伝えしてそれがイメージでき、内見に行かなくてもよい方と、実際に内見しないとイメージしにくい方がいると思います。どちらがいい悪いではなくて、物件探しで大事なのはお客様の納得感だと思うんです。今回は後者だったのかなと。言葉で理解するのが得意な方もいれば、体験して理解するのが得意な方もいますよね。

お客様はプロじゃないからスギタさんと同じ理解は難しいですよね。それにしっかりと向き合ったということですね。

そうですね。でも難しさはそれだけではなくて、今の部屋を出る大変さというのもあったと思います。

今の部屋を出る大変さ?

引越しってエネルギー要ると思うんです(笑)。どこかで今の家に住み続けてもいいんじゃないか…、更新してまた2年後に考えようという気持ちがあってもおかしくありません。

でも色々お話しさせていただいた中では、引越したほうがお客様にとって今よりいい暮らしになると思ったので、背中を押すのも私の仕事だと思い、粘り強くサポ―トさせていただきました。

住み続けてもいいんじゃないかという気持ちはありますよね・・・新しい環境はよくも悪くもストレスになりますし。

そうなんですよね。時間的制約のある中では理想の物件を見つけるのは難しいですけど、私は今の暮らしから、いい意味で変わることが2つくらいあれば話が前に進むと思っていて、今回のお客様は『駅チカ』と『広さ』だったと思います。なかなかピッタリ来るものがなかったんですが、家具配置のイメージをしていただくことが出来なくて時間がかかってしまいました。

家具配置のイメージとは?

例えば部屋にベッドと机を置いたイメージをしようとした場合、巻尺を2つ持っていれば同時に大きさがわかってイメージしやすいですが、一つずつだとイメージしにくい方もいます。それを今回学んだので今は巻尺を2つ持つようになりました(笑)。それで最終的に決めた物件はモデルルームだったんです。ホームステージングがしてあった。お客様の持っている家具と似たサイズのものがお部屋にレイアウトされていたんですよね。

売買の部屋ではホームステージングはされてますけど、賃貸だとほとんどないですよね。

置いてある家具を、お客様とあれこれ話し合いながらレイアウトを変えたのは楽しかったです(笑)。実はこの物件の前に申込をした物件があったんですけど、2番手で契約できなかったんですが、結果よかったのかもしれません。

家具配置のイメージが出来れば、入居後に「なんかイメージと違う・・」ということは起きにくいですよね。

そうですね。感覚派や体験派の方には目に見えたほうが安心かもしれません。

条件にあった独立洗面台はどうしたんですか?

独立洗面台が必要かは朝の準備によると思うんです。歯磨きをキッチンでできるか、化粧は部屋でするか、今の生活においてそれをしているなら引越し先でなくても困らない。

ただ、あることによって生活がより良くなるかもしれないので、あるなしで言えばあったほうがいいでしょうけど、優先順位の低いものにこだわりすぎると、本当に優先したいことができなくなったり、部屋の選択肢が少なくなります。今回は絶対条件ではなかったですから。

最後に、「背中を押すのも私の仕事」と言ってましたが、どういうことか教えてください。

お客様から「スギタさんならどうしますか?」と聞かれることがあります。この仕事を長年やっているので経験はありますが、お客様の生活背景はひとりひとり違うので、単純ないい悪いは言わないようにしています。でも決めきれないお客様には、「こういう時にはこうじゃないでしょうか」と、色々なシチュエーションを話して判断材料にしてもらいます。

例えば「駅チカならこの物件以上はないですね」と、お客様の優先順位をちゃんと意識してもらうためにも、『そもそもどうして引越しをするのか』を忘れないようにサポートするのも私の役割だと思います。