〔オーナーのための空室対策実践ガイド⑨〕内見で即決を狙う!好印象を与える内覧環境の作り方
賃貸管理において、空室対策の最も重要なタイミングの一つが「内見(内覧)」です。
内見は、入居希望者が物件を直接見て、住むかどうかを判断する最初で最大のチャンス。
ここで良い印象を与えることができれば、即決に繋がる可能性がぐっと高まります。
この記事では、内見時に「この物件に住みたい!」と思わせるための内覧環境の作り方を徹底解説します!
1.内見は物件選びの「最終ジャッジ」
ネットで写真を見て、スペックで選んだとしても、
実際に物件を目で見て、感じる「印象」で入居希望者は最終判断をします。
つまり、「内見=勝負の場」です。
どんなに条件が良くても、内見で悪印象を持たれると成約には至りません。
2.賃貸管理における内見対応の重要性
賃貸管理者は、単に物件を維持管理するだけではなく、「内見時に好印象を与える準備を整える」という役割も担っています。
これは空室を減らし、安定した収益を確保するために非常に重要なポイントです。
内見時に「ここに住みたい!」と思わせるためには、第一印象がすべてです。
そのために最低限押さえておきたい基本を紹介します。
1.室内の清掃は徹底的に!
汚れた部屋では、どんなに立地や条件が良くても即決はあり得ません。
* 床はきれいに掃除
* 水回り(キッチン・浴室・トイレ)のカビ・汚れを除去
* 窓ガラス・サッシの埃や水垢も要チェック
プロのクリーニング業者による「ハウスクリーニング」を依頼するのも効果的です。
ピカピカに磨かれた空間は、それだけで好感度が上がります。
2.室内の臭い対策を忘れずに
悪臭は即NGです。
特に以下の臭いは致命的となることが多いです。
* カビ臭
* タバコ臭
* ペット臭
簡単な芳香剤を置くのではなく、臭いの元を徹底除去しましょう。
可能であれば、内見直前に窓を開け、空気を入れ替えておくのがベストです。
3.室内を明るく演出する
暗い室内は、それだけで「陰気な印象」を与えてしまいます。
以下を意識しましょう。
* 全ての電気をつけておく
* カーテンを開け、自然光を取り入れる
* 電球が切れていないか事前確認
特に夕方以降や曇りの日は、照明の明るさが重要です。
内見対応時には、次のポイントを確認しておきましょう。
✅ 玄関周りは清掃されているか
✅ インターホン・ポスト・表札は清潔か
✅ 室内の電気は全て点灯しているか
✅ 水回りの水漏れ・カビ・臭い対策は完了しているか
✅ 換気ができているか
✅ 家具や小物の配置は適切か
✅ 臭い・音・温度に問題がないか
これらを事前にチェックすることで、当日のトラブルを防ぎ、スムーズな内見対応ができます。
賃貸管理において、内見対策をしっかり行うことは、以下の大きなメリットをもたらします。
* 空室期間の短縮 → 家賃収入の安定
* 賃料値下げ圧力の回避 → 収益性の維持
* 仲介業者からの物件評価向上 → 紹介件数増加
つまり、管理物件の価値を高める上で、内見対策は欠かせない投資と言えます。
【事例】
築45年、駅徒歩9分の戸建て
賃料:1,200,000円
間取:5SLDK
【施策】
募集開始をしてから1年以上空室が続いてしまっていた。
久々の内見で、かなり空室が長かったため玄関と廊下・キッチンなどのフローリング部分(CFも)をクイックルワイパーなどで掃除をした。
室内には粘着式ゴキブリ取りや湿気取りが置いてあったため、端に寄せることでお客様の目につきにくいように配慮した。
【結果】
1年以上空室が続いていたが、内覧後即決になった。
内覧はマイナスの印象を持たせないことが即決への近道。
事前に部屋の状態を確認し、最大限いい印象を持ってもらえる工夫が必要です。
内見は、賃貸管理において最も重要な「勝負の場」です。
そこで好印象を与えるためには、
* 室内の清掃と臭い対策を徹底
* 明るく開放感のある空間演出
* 家具や小物で生活イメージを持たせる
* 季節感や五感への配慮も忘れない
これらの工夫を積み重ねることで、即決率が高まり、空室リスクを大きく減らすことができます。
「ここに住みたい!」
そう思わせる内覧環境を、今日から作り上げていきましょう!