お客様の声

自分の出したいと思っているタイミングで出てきて、全てがリンクした感じがありました。【ガーランド取締役 和久井 克哉さん】

2019/03/12

2017年11月1日にワンランク上のまつエクサロン『Garland eyelash』を新宿にオープンさせたガーランド取締役の和久井 克哉(わくい かつや)さんにお話しを伺いました。

 

▼はじめに和久井さんの経歴を伺いたいのですが、美容師になろうと思ったきっかけを教えてください。

僕は小学3年生くらいから自分で髪を切っていたんです。

 

▼え?3年生から自分の髪を?

はい(笑)。そのきっかけは、おじいちゃんの友達のおばあちゃんが床屋をやっていてそこに通っていたんですけど、いつも坊ちゃん刈りでコボちゃんみたいな感じにされてたんです(笑)。それをダサいなと思って、自分で切ったほうがいいやと始めたんです。

 

▼自分で切りはじめてそのまま美容師を目指したのですか?

中学生くらいの時に、なりたい職業は美容師しか思い浮かばなかったし、それはずっと思ってました。それで高校卒業して東京の美容学校に入りました。東京に憧れてというのはなかったんですが、悪い(笑)友達の何人かが勉強しなくていいという理由で、美容師になりたいから地元の新潟の美容学校に一緒に入ろうと言われたんです。でも、いやちょっと待て、と。『俺は小さい頃から美容師になろうと思っているし、こいつらと同じ学校に行ったら終わるな』と思って(笑)。それで東京の学校に一人で入りました。そいつらとは今でも仲はいいんですけどね(笑)。

 

2年間学校に行って、卒業後表参道のお店に入りました。そこで今僕がいるガーランドの社長に出会いました。そのお店は当時、雑誌にもバンバン出ているイケイケの美容室でした。美容学校の先輩が働いてましたし、雑誌に出ている有名なスタイリストがいたので、とりあえず会いに行ってみようと髪を切りに行ったんです。

 

▼髪を切ってもらってどうでしたか?

とても気に入りました。切ってもらった人はカリスマ感がありましたね(笑)。その後もお店に通うようになってすごくよくしてもらったんです。このお店で働きたいなと思うようになって、卒業後に入社しました。

 

▼カリスマ感ですか(笑)。尊敬できるプロに出会い、そこで働きたいと思えたのって素敵ですね。

そのお店では5年働きました。社長が独立するというので、ついていって原宿にガーランドというお店を出しました。それが2011年の震災の1カ月前でした。直後は大変だったんですけど、でも何とかそれから2年後に吉祥寺にお店を出すことになって、僕が店長として任されました。その後5年で池袋と、この新宿が出来ました。

 

新宿のワンランク上のまつエクサロン『ガーランドアイラッシュ』

▼自分でお店を任された次のステップとして独立は考えられなかったのですか?

僕は人を育てるのが一番得意なんですが、もし自分が独立したとしても雇えるスタッフは4~5人じゃないですか。それよりも今40人いるこの環境のほうがやりがいもあるし楽しいなと思ったんです。まだガーランドで自分のためにスタッフのために、出来る事が沢山あると思っています。社長に役員にして頂いたので、僕の出来る事で貢献してスタッフの幸せを叶え、会社を大きくしていきたいと思っています。

 

▼まつエク(まつげエクステ)に目をつけたのはどうしてですか?

僕の妹がまつエクのスタイリストをやっているんです。今は新潟でやってるんですけど、前は東京でやっていて、ガーランドのブランドでまつエクのお店を出すから技術とか色々協力してほしいとお願いしました。ガーランドには毎月お客さんがたくさん来てくださいますが、そのうち8割が女性なので、まつエクをやればお客さんに来ていただけることはわかっていました。社長に僕管轄でやらせてもらえないかと直訴してOKをもらったんです。

 

▼それで物件を探すとなって、窪田(ウルクル営業)と出会ったんですね。窪田の仕事ぶりはいかがでしたか?

良くも悪くもしっかりバシッと言ってくれますし、変な駆け引きとか気を遣うこともなく言い合えるので助かりました。

 

▼他の不動産屋にも話は聞かれたのですか?

社長は社長でお付き合いのある不動産屋がいて、両方とも話を聞いた中で、一番いい物件がここ(新宿)でした。

 

▼決めた理由は何だったのですか?

新宿というのは絶対条件でした。今ガーランドは吉祥寺と表参道と池袋にあるので、そのど真ん中のエリアにしたかったんです。

 

▼これまで美容室の新規開店は経験されたと思いますが、まつエクは初めての業態ですよね。不安だったり実際のお店づくりはどうだったのでしょうか?

不安は借金するくらいですけど、高級車買ったと思えばいいかなと(笑)。でも絶対当たるという自信しかなかったんですよ。女子だけのお店ですけどマネジメントもうまくやっていける自信はありましたし、何よりガーランドのお客さんがいましたから。お店づくりについては、料金設定とか技術とか僕がわからないことは妹に色々聞いてサポートしてもらいました。内装は初めてのお店ということもあったので、あまりお金をかけないように作りました。家賃は高いんですけど(笑)、場所もいいし理想に近づけたなと思っています。

 

▼確かに立地はいいですよね。何件くらい見られましたか?

提案してもらった物件は紙ではたくさん見ましたけど、実際に内見したのは2件だけです。

 

▼物件を決めるにあたって大事にされたことは何ですか。探せばもっと家賃が安いところもあったかもしれないですよね?

まつエクのお店をやるとなって、働く人が二人決まっていました。その二人をあまり待たせたくなかったというのもありますし、一店舗目はいい場所でやりたかったので駅チカは絶対でした。新宿でこのお店のサイズはなかなかなかったんですけど、自分の出したいと思っているタイミングで出てきて、全てがリンクした感じがありました。家賃は確かにちょっと高い(笑)けど、この立地では仕方ないですよね。ガーランドのブランディングとして、安売りをするつもりはなかったので、もし安売りサロンをやろうとしたらここでは無理だったと思います。ブランディングとイメージしている料金設定が合ったので、この立地なら勝負できると思ったんです。

 

▼会社全体のブランディングを考えながらの立地戦略があったわけですね。まつエクでのブランディングとはどのようなものでしょうか?

美容業界にはお洒落な言葉がいっぱいあるんですけど、まつ毛にはないんですよね。まつ毛はデザインできないと言われているんです。極端なこと言えば『つけるだけ』じゃないですか。でもまつエク業界を活性化させるためには、安売りしてバンバンつけるだけでは変わりません。よくあるまつエクサロンでは、単価が3~4千円で、一日に8人の対応をしています。1時間に一人やらなくちゃいけないからめちゃくちゃ大変なんです。本当はもっとお客さんの希望に沿ったおしゃれなデザインをしたいのに、とにかく回転率を上げなくてはならないので、どうしても雑になる部分が出てくるし、それによってクレームも出ます。そうなるとスタッフも精神的にきつくなりますよね。

それだったら5人にゆっくりデザインを提案したほうがいいじゃないですか。そのほうがスタッフのストレスも減るし、仕事のやりがいも増します。だから単価を上げる必要がありました。もちろんただ単価を上げればいいという話ではなく、価値を感じてもらえる商品やサービスだったりスタッフの意識も教育していかなくてはならないんですけどね。

よくあるまつエクサロンではなく、ワンランク上のデザインできるまつエクサロンというビジネスコンセプトを提案をしてきたことで、モデルさんや美意識の高い方にたくさん来ていただけるようになりました。単価も自分が思っていたよりも高くやれているので、今のところブランディングがうまくいっているなと思います。

 

新宿西口すぐのおしゃれなまつエクサロン『ガーランドアイラッシュ』

▼それではここで、窪田に対して営業のダメ出しをしてほしいのですが。

痩せたほうがいいですね(笑)。体系をもうちょっと。。。どんどん横に広がっていくなと思って(笑)。

 

▼あ、見た目ですね(笑)。美意識の高い美容業界の方には特に、見た目は大事ですよね。本人にはよく言っておきます(笑)。ところでお店をオープンして、もう少しこういうふうにすればよかったということはありますか?

そうですね。強いて言うならネイルと共存させてもよかったかなとは思います。集客という部分を考えると、まつエクはやらないけどネイルだけする人は結構いるし、まつエクやりながらネイルもできたらよかったかもしれません。そう考えるともうちょっと大きくてもよかったかなと思います。次やるなら17~18坪くらいでネイリストは2人くらいで、まつ毛とネイルを共存させてやってみたいと思います。

 

▼ところでまつエクのスタイリストは何か資格が必要なのでしょうか?

美容師免許がいるんですよ。僕の時代はなかったけど、今は美容学校でも教えているみたいです。

 

▼美容師免許ですか。ハードルが高いのですね。まつエクのスタイリストに興味を持つのはどのような理由があるのでしょうか?

美容師は覚えることが山のようにあって、カットだけでも男性と女性、ロングやショート、切り方も色々です。トレンドもすごいスピードで変わっていきます。カット技術だけでも身につけるのは大変ですが、他にもシャンプー、カラー、パーマ、セットと、それぞれに深い技術が求められるので、一通り習得するだけでも何年もかかるわけです。それに比べてまつエクは、まつ毛という部分に特化しているので、技術の追求に関してもシンプルです。

しかも美容室はお客様を分業して担当することが多いですが、まつエクの場合はお客様を自分一人で最初から最後までしっかりできます。

そしてガーランドのグループ内でまつエクの事業があれば、美容師はやってみたら合わなかったけど、まつエクなら合うという人がいたときに、人材の受け皿も広がります。そうなると会社もスタッフもウィンウィンになれますよね。そういう提案も社長にして、今回のお店のオープンとなりました。

 

新宿のまつ毛エクステサロンのガーランドアイラッシュ

▼これから物件探しをする方へのポイントやアドバイスを教えてください。

直感はありますよね。入った時にここいけるとか。でもこれ全然説得力ないですね(笑)。

 

▼でも結構そういう話は聞きます(笑)。

無理して高いところにいく必要はないなと思います。許容範囲のギリギリだったらいいと思うんですけど、そこを超える場合は、今のタイミングじゃないんだなと思います。運というか出会いだと思うんです。それは社長を見てて特に思います。表参道の店舗を見つけるタイミングとか、社長はすごい運を持っているなと。昔自分の家を借りるときに不動産屋から、『物件が人を選ぶ』ということを聞いたことがあります。そんなところあるのかなと思います。自分のタイミングと合わなければそれは流したほうがいい。

実は1月に40坪の物件が出てきたときに、めちゃめちゃよかったんですけど、流してよかったと心から思います。契約ギリギリまで行ったんですけど、僕も社長もずっともやもやしていて。

その物件を探すきっかけは、僕が取締役になるということに対して、社長から次の店舗はお前が探していいよと言われたんです。でもよくよく考えてみると、僕がやりたかったことは次の店舗を出すことじゃなくて、ガーランドを改革することが目的だった。もし自分がプロデュースをしたらそのお店をやらなくちゃいけなくなる。忙しくなれば改革どころではないので、タイミングが違うなと思って流したんです。

ただ銀座で物件はなかなか出ないと言っていて、出てきたのはそれも何かのタイミングだったとは思います。窪田さんはそういうのを持っているのかなと思うんですけど。

会社の条件もばちっと決まってて、物件もそれにぴったり合うというようなタイミングじゃないと決めるべきじゃないと思うんですよね。

 

▼冷静な判断をされたんですね。やろうと思えばやれたわけじゃないですか。

そうですね。でも見切り発車するのは違うなと思いました。僕は経営者として1年しか経ってないですけど、物件を決定する重要さという意味では1月のは本当に勉強になりました。このもやもやはダメなんだなと。そういう感覚って大事だなと思いますね。全てが揃ってないと出すべきじゃない。それはここを出したときに失敗するというイメージがなかったし、絶対大丈夫という感覚があった。でも銀座の物件は大変だなというイメージがあったんですよね。すごいいい物件だったなぁとは思いますが。

 

▼2つの物件の感覚の違いというのは興味深いですね。最後に、1店舗出してみて次は何か考えていることはあるのですか?

有り難い事に入社希望の問い合わせを沢山頂いているので、次のお店を用意出来たらなと思います。どこに出店するかはこれから考えます。窪田さんからもアドバイスもらって決めていきたいですね!(笑)

 


和久井さんはイメージがとても明確に描ける方で、イメージが描けるものはその通りの形に近づけるし、イメージが描けないものは結果も見えない。そんなことを考えさせられた。周囲の声に流されず、気持ちが昂っても一度冷静になって俯瞰することができる。美容師になる以前からその感覚を持っており、それが仕事によってさらに磨かれたように思える。経営者としてまだ1年目だと言うが、自分の感覚に素直に向き合えることは簡単なようで実は難しいことだ。
今回、初めての業態であるまつエクサロンの出店にあたり、絶対に行けると思った一方で、銀座の物件については違和感を持ち、その違いから出店を見送ったというエピソードは非常に興味深いものだった。もちろんやってみなければわからないが、「見送って心からよかった」という表情には一点の曇りもなかった。また『人を育てるのが得意』と堂々と言える言葉の裏には、人と関わるのがとても好きというのを感じた。40人いる社員をどう盛り上げ、幸せを感じてもらえるように会社をつくっていくことが楽しいという。これからの活躍も期待したいと思う。

 

新宿徒歩5分のまつエクサロン『ガーランドアイラッシュ』
Garland eyelash(ガーランド アイラッシュ)
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-11-12 イクタビル4F
TEL:03-6279-0364
営業時間:平日 11時~21時、土曜 10時~20時、日・祝 10時~19時
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